Soundcore 2をテレビ用スピーカーに1年使ったレビュー|良かった点と不満

スピーカー

Soundcore 2を約1年間、テレビの音を手元で聞くためのスピーカーとして使ってきました。結論から書くと、この製品は「自分が聞く位置を決められる人」には十分に働いてくれますが、部屋全体に音を回したい人には向きません。理由は、6面ある筐体のうち1面だけがスピーカー面になっているためです。

この記事では、筆者が実際に確認できたことと、公式に案内されている仕様を分けて書きます。なお筆者は重量や充電時間などの測定を行っていないため、実測値は掲載していません。充電持ちなどは、1年間使ったうえでの体感として書いています。読み終えたときに、自分の使い方に合うかどうかを判断できる内容を目指しました。

ソファ横に設置している状態の写真

先に結論:聞く位置を決められるなら、価格以上に働く

1年使ったうえでの評価を先に書きます。

  • 自分の近くに置き、スピーカー面を自分に向けて使うなら、音量に不満はありませんでした。小さい筐体のわりにパワフルだ、というのが率直な印象です。
  • テレビ本体とBluetooth接続して1年使いましたが、映像と音のズレはほぼ気になりませんでした。
  • 一方、スピーカー面が向いていない方向には音が届きにくく、置き方で印象がかなり変わります。
  • 毎日つなぎっぱなしで使う場合、充電の頻度は気になりました。結局、充電器を挿したまま使うことが多くなっています。

つまり「1人から2人が、決まった場所で聞く」使い方に噛み合う製品です。リビング全体に音を広げたい、複数人で囲んで聞きたいという用途なら、別のタイプを検討したほうがいいと感じています。

テレビの音量を上げられない、という事情から選んだ

購入したきっかけは、子どもが小さいことでした。夜、テレビ本体から音を出すと子どもを起こしてしまう可能性があり、かといって音量を絞ると内容が聞き取れません。そこで、テレビの音を手元のスピーカーに飛ばし、自分の近くだけで聞こえる状態を作ろうと考えました。

約1年前にAmazonで購入し、カラーはオフホワイト のものを使っています。以下が、この記事のもとになっている使用環境です。

項目 内容
使用期間 約1年(購入は約1年前、Amazon)
接続していた機器 テレビ本体のBluetooth機能から直接接続
主な設置場所 ソファの横
主な用途 テレビ音声の手元再生(就寝中の子どもを起こさないため)
充電に使用したもの 手持ちのAnker製充電器(付属充電器以外)
充電端子 USB Type-C
アプリ Soundcoreアプリは使用していない
測定機器 使用していない(本記事に実測値の掲載はありません)

Soundcore 2には仕様が異なるバージョンが存在し、充電端子がMicro USBのものとUSB Type-Cのものがあります。筆者の所有品はUSB Type-Cのモデルです。この記事の内容は、そのモデルを使った範囲の話だとご理解ください。

オフホワイト のSoundcore 2本体の外観写真

1面だけがスピーカー、という構造が使い勝手を決めた

1年使って最も強く感じたのは、音質そのものより「どこに置くか」の影響でした。

Soundcore 2は箱型の筐体で、6つある面のうち1面だけがスピーカー面になっています。音はその面が向いた方向に届きます。自分の近くに置き、面を自分のほうへ向けておけば、しっかりと大きな音量で聞くことができました。テレビの音量を上げられない状況でも、手元では十分な音量が確保できています。

逆に言うと、面が向いていない方向には聞こえにくくなります。同じ部屋にいても、スピーカーの背面側や少し離れた位置では、明らかに聞き取りづらくなりました。筆者の場合は「自分だけがしっかり聞ければいい」という目的だったため、この特性はむしろ都合が良かったのですが、家族全員でテレビの音を共有したいという使い方だと、置き場所にかなり悩むことになると思います。

この点はスペックの数字を見ても分かりません。購入前に想像しにくい部分なので、置き場所を先に決めてから判断することをおすすめします。

テレビとBluetooth接続して1年、映像とのズレはほぼ気にならなかった

テレビ用スピーカーとして検討している人が最も気にするのは、映像と音の遅延だと思います。ここは、筆者が1年間テレビ本体のBluetooth機能から直接つないで使ってきた範囲での話になります。

結論として、映像と音のズレはほぼ感じませんでした。過去に安価なBluetoothスピーカーを使ったことがあり、そのときは映像と音が明らかにずれていて、視聴に耐えないレベルでした。それと比べると、Soundcore 2ではズレが気にならず、テレビ視聴に問題なく使えています。

1年使って分かったこと

テレビ本体のBluetoothから直接接続し、ソファ横に置いて使用。映像と音のズレはほぼ感じませんでした。以前使っていた安価なスピーカーでは同じ用途で明確なズレがあったため、この点は筆者にとって大きな差でした。ただし、これは筆者のテレビと本製品の組み合わせでの話です。遅延の程度はテレビ側の処理によって変わる可能性があり、すべての環境で同じ結果になるとは限りません。

遅延は接続する機器の組み合わせに左右される部分です。手持ちのテレビで同じ結果になるかどうかまでは、筆者には確認できていません。心配な場合は、返品可能な購入先を選んでおくと安心だと思います。

公式の仕様と、筆者の使用実感を分けて整理する

まず、Soundcore公式および正規販売ページで確認できる仕様を整理します。

項目 公式に案内されている内容
型番 A3105
出力 12W(6Wドライバー×2のデュアルドライバー)
連続再生時間 最大24時間
防水性能 IPX7
充電時間 取扱説明書では約3時間と案内(5V/2A入力)
その他 BassUpテクノロジー、完全ワイヤレスステレオ対応、マイク内蔵

なお筆者は充電時間を計測していないため、上記の約3時間という数値は公式の案内をそのまま記載したもので、筆者が確認した値ではありません。

「最大24時間」を筆者の使い方に当てはめると

公式では最大24時間の連続再生が案内されています。筆者の体感でも、つなぎっぱなしで使っておよそ24時間ほどで充電がなくなる、という感覚でした。数字として大きく外れているとは感じていません。

ただしこれは「1日つなぎっぱなしにすると1日で切れる」ということでもあります。筆者のようにテレビ用として常時接続で使う場合、充電のタイミングを意識し続けることになり、正直なところ、もう少し電池が持ってほしいと感じています。結果として、常時使うときは充電器を挿したままにしておいたほうが楽だ、という運用に落ち着きました。

逆に、1日数時間だけ使うのであれば、充電の頻度が気になることは少ないはずです。「最大24時間」という数字をどう受け止めるかは、使用時間によってかなり変わります。

1年使って気になったのは充電まわりの挙動

ここからは、筆者が実際に遭遇した挙動です。公式の説明では見つけられなかった部分なので、同じ使い方をする人の参考になると思います。

充電が切れた直後は、1回目の電源投入で落ちることがあった

バッテリーが切れた状態から充電器を挿し、すぐに電源を入れると、1回目は電源が落ちてしまいました。そこでもう一度電源を入れると、今度は落ちずに使えます。筆者の環境では、この挙動が繰り返し起きました。

バッテリー残量がごくわずかな状態が関係していると思われますが、これは筆者の推測であり、公式情報で確認できたものではありません。実用上は「1回落ちても、もう一度入れれば使える」と分かっていれば困らない範囲の話です。故障を疑う前に、2回目を試してみてください。

長時間オフにした後は、Bluetoothが自動接続されないことがあった

Soundcore 2の取扱説明書では、電源を入れると最後に接続したデバイスへ自動的に接続し、接続先がなければペアリングモードに入る、と案内されています。

筆者の環境でも、充電が切れた直後に電源を入れ直した場合は、Bluetoothが自動で接続されました。一方で、体感として4時間から5時間ほど電源をオフのまま置いてから電源を入れた場合には、自動では接続されないことがありました。

ただし、これがスピーカー側の仕様なのか、接続先であるテレビ側の挙動によるものなのかまでは、筆者には確認できていません。テレビ側がBluetooth接続を保持しなくなっている可能性も考えられます。原因は未確認であることを前提に読んでください。実際の対処としては、テレビ側のBluetooth設定から接続し直せば済んでいるため、大きな支障にはなっていません。

屋外に持ち出したときの印象

普段は室内での使用が中心ですが、屋外に持ち出して使ったこともあります。屋外での使用に不足を感じることはなく、問題なく使えました。この筐体サイズでこれだけ鳴るのか、という第一印象は、屋外でも変わりませんでした。

公式ではIPX7の防水性能が案内されていますが、筆者は水に濡らした状態での使用や、防水性能を確かめる試験は行っていません。この点については公式の案内をご確認ください。

1年経って、バッテリーの持ちが落ちたとは感じていない

1年ほぼ毎日使っていますが、購入直後と比べてバッテリーの持ちが明らかに短くなった、とは感じていません。もともと「つなぎっぱなしで1日程度」という感覚で、そこは今も大きく変わっていない印象です。

ただしこれは体感であり、実際の容量を測定して比較したわけではありません。バッテリーの劣化速度は使い方や充電の頻度によって変わるため、すべての個体で同じとは限らない点はご了承ください。

この使い方が向いている人、別の製品を考えたほうがいい人

1年使ったうえで、向き不向きははっきりしていると感じます。

向いていると感じる人

  • 家族が寝ている時間に、自分の手元だけでテレビや動画の音を聞きたい人
  • スピーカーを置く位置を自分で決められる人(デスク、ソファ横、枕元など)
  • テレビ本体にBluetooth機能があり、機器を増やさずに接続したい人
  • 屋外にも持ち出したい人
  • 水回りで使う可能性があり、防水性能を確保しておきたい人

別の製品を検討したほうがいいと感じる人

  • リビング全体に音を行き渡らせたい人。1面だけがスピーカー面という構造上、置き場所から離れると聞こえにくくなります
  • 複数人で囲んで、同じように聞きたい人
  • 1日中つなぎっぱなしで使い、かつ充電器を挿したくない人。筆者の体感では、その使い方だと充電の頻度が気になります
  • テレビ用サウンドバーのような音の広がりを期待している人。目的が異なる製品です

購入前に確認しておきたいこと

買う前に確認しておくと、後で困りにくいポイントを挙げておきます。

  1. どのバージョンかを確認する。Soundcore 2には仕様の異なるバージョンがあり、充電端子がMicro USBのものとUSB Type-Cのものが存在します。Bluetoothのバージョンや防水規格の表記も異なる場合があるため、販売ページの仕様表記を必ず確認してください。
  2. テレビ側にBluetooth機能があるかを確認する。筆者はテレビ本体のBluetoothから直接つないでいます。テレビにBluetooth機能がない場合は、別途トランスミッターなどが必要になります。
  3. 置き場所を先に決めておく。この製品の使い勝手は置き場所でほぼ決まります。誰がどこで聞くのかを先に決めてから判断してください。
  4. 遅延が気になる用途なら、返品できる購入先を選ぶ。筆者の環境ではズレは気になりませんでしたが、テレビ側の処理によって結果は変わり得ます。

価格、在庫、製品仕様、保証条件は変更される場合があります。購入手続きを行う前に、Anker公式サイトやSoundcore公式サイト、購入予定の販売ページで最新の情報を確認してください。

Soundcore 2を使ううえで迷いやすい点

テレビにつないで音が小さく感じる場合は

筆者の経験では、スピーカー面が自分のほうを向いているかどうかで聞こえ方が大きく変わりました。音量設定を上げる前に、まず本体の向きと距離を見直してみてください。

電源を入れても動かないとき

バッテリーが切れた直後は、充電器を挿してすぐに電源を入れても1回目で落ちることがありました。筆者の場合は2回目で問題なく起動しています。故障を疑う前に、少し充電してから試してみるのも一つの方法です。

自動でBluetoothがつながらないとき

取扱説明書では、電源投入時に最後に接続した機器へ自動接続すると案内されています。筆者の環境では、長時間オフにした後は自動接続されないことがありました。原因がスピーカー側か接続機器側かは確認できていないため、まずは接続する機器側のBluetooth設定から手動で接続し直してみてください。

音質を調整したい場合

Soundcore製品にはアプリが用意されていますが、筆者はSoundcoreアプリを使用していないため、アプリでの調整については確認できていません。この点は公式の案内をご確認ください。

1年使ってみて

Soundcore 2は、テレビの音を手元だけで聞きたいという筆者の目的に対しては、十分に応えてくれました。特に、テレビ本体とBluetoothでつないで映像とのズレが気にならなかったことは、以前使っていた安価なスピーカーとの違いを最もはっきり感じた部分です。

一方で、1面だけがスピーカーであるという構造と、常時使用したときの充電持ちは、購入前には想像しきれていませんでした。この2つを許容できるかどうかが、この製品が合うかどうかの分かれ目だと思います。置き場所を決められる人であれば、この価格帯の選択肢として検討する価値は十分にあると感じています。


この記事は、筆者が実際に約1年間使用したSoundcore 2(USB Type-C充電モデル/オフホワイト )をもとに書いています。測定機器を用いた計測は行っていないため、充電持ちなどは体感による記述です。公式情報として記載した内容は、Soundcore公式および正規販売ページで確認できる範囲のものです。

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