最終更新:2026年5月 / 情報出典:消費者庁・NITE・Anker公式
「Ankerのモバイルバッテリーがリコールになったって本当?自分の持っているものは大丈夫?」——SNSやニュースでその話題を見かけ、不安になってここに来た方も多いでしょう。
結論から言うと、2026年5月時点でAnker(アンカー)ブランドのモバイルバッテリーを対象とした消費者庁・NITEへの公式リコール(強制回収命令)は確認されていません。ただし「自主回収」「PSE不適合」「バッテリー膨張に関するお詫び交換」といったケースは製品カテゴリ問わず業界全体で発生しており、Anker製品についても今後の可能性をゼロとは言い切れません。
この記事では、①用語の整理、②公式機関での確認手順、③バッテリーに異常が出たときの対処、という3点を中心に、一次情報をもとに解説します。
本記事は公開時点(2026年5月)の情報をもとに作成しています。リコール・自主回収情報は随時更新されるため、必ず消費者庁・Anker公式の最新情報もあわせてご確認ください。
①まず整理:「リコール」「自主回収」「PSE不適合」は別モノ
「リコール」という言葉は日常的に広く使われますが、法的な意味では自動車に使われる用語です。家電・モバイルバッテリーの安全問題では、以下の3つの概念が混在しがちです。正しく区別することが、情報収集の第一歩です。
3つの概念の違い
| 名称 | 主体 | 法的根拠 | 対応内容 |
|---|---|---|---|
| 消費生活用製品の重大製品事故報告・公表 | 消費者庁 / NITE | 消費生活用製品安全法(PSC法) | 事故情報の公開・注意喚起。強制的な販売停止・回収を伴う場合も |
| 自主回収(任意) | メーカー・輸入者 | 任意(企業判断) | 安全上の懸念が判明した際にメーカーが自主的に無償交換・返金を実施 |
| PSE不適合・販売回収 | 経済産業省 + メーカー | 電気用品安全法(PSE法) | PSEマークなし・試験未通過の製品の流通停止・回収 |
家電やモバイルバッテリーで一般的に言われる「リコール」は、多くが「自主回収」にあたります。消費者庁のデータベースに登録されるのは「重大製品事故(死亡・重傷・火災等)」が報告された場合です。「バッテリーが少し膨らんだ」程度ではデータベースには載らず、メーカーの個別対応(保証交換)になるケースがほとんどです。
PSEマークとは(初出解説)
PSEとは「電気用品安全法(Product Safety of Electrical Appliance and Materials)」の頭文字で、日本国内で販売されるすべてのモバイルバッテリーに取得が義務付けられているマークです(2019年2月以降)。PSEマークのない製品は法律上、国内販売が認められていません。Ankerの正規品はすべてPSEマークを取得していますが、並行輸入品・非正規品はPSEを取得していない場合があり注意が必要です(出典:経済産業省「電気用品安全法」)。
②Ankerモバイルバッテリーに関する公式情報一覧(2026年5月時点)
消費者庁・NITEへの重大事故報告状況
NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)は、製品事故情報を国内で集約・公表している公的機関です。NITEの「製品事故情報検索システム」では、ブランド名・製品種別で事故情報を検索できます。
・消費者庁 注意喚起情報:https://www.caa.go.jp/
・経済産業省 製品安全ガイド:https://www.meti.go.jp/product_safety/
NITEへの事故報告は、発火・火災・重傷などの「重大事故」が対象です。モバイルバッテリーカテゴリ全体では、毎年一定数の事故が報告されています。Anker製品に関しては、2026年5月時点でAnkerブランドを名指しした消費者庁・NITEによる公式リコール命令・注意喚起の公表は確認されていません。
製品事故・リコール情報は随時更新されます。本記事の情報が古くなっている可能性もゼロではないため、必ずNITEおよびAnker公式サポートページで最新状況をご確認ください。
Anker公式の自主対応・交換情報
Ankerは製品に不具合が確認された場合、原則として公式サポートページおよびメールにて対象製品の保有者に通知を行い、無償交換または返金の手続きを案内します。過去に業界全体で見られたパターンとして、以下のような案件が他社を含めて発生しています(Anker固有の確定案件として断定するものではなく、業界参考として記載)。
| 案件の種類 | 主な原因 | メーカー対応例 | 確認先 |
|---|---|---|---|
| バッテリー膨張 | 電池セルの経年劣化・過充電 | 保証期間内なら無償交換(Ankerは原則18ヶ月保証) | Anker公式サポート |
| 発熱・異臭 | 内部短絡・セル不良 | 製品回収・調査後に交換対応 | Anker公式 + NITE |
| PSE未取得品の流通 | 並行輸入品・非正規品 | メーカー非保証(購入先に返品交渉) | 経済産業省 |
| 充電ポートの不具合(断線等) | 設計・製造上の欠陥 | 保証内交換 or 自主回収 | Anker公式サポート |
Ankerの保証期間について:Anker公式によると、正規購入品の保証期間は原則18ヶ月です(一部製品・プランで延長あり)。保証期間を過ぎていても、製品の安全性に関わる不具合(膨張・発火等)については個別に相談する価値があります(出典:Anker公式サポートページ)。
③自分の製品が対象か確認する3ステップ
手持ちのAnkerモバイルバッテリーがリコールや自主回収の対象かどうかを確認するには、以下の3ステップが確実です。
製品本体の裏面または側面、あるいは付属の取扱説明書に「Model:A○○○○」「型番:A○○○○」という形式で記載されています。Ankerの型番は「A」から始まる4〜5桁の英数字です。例:A1647、A1268など。
また、Ankerアプリ(iOS/Android)でアカウントにひもづいた製品を確認することもできます。購入時のAmazon注文履歴や楽天の購入履歴からも型番を確認できます。
NITE(ナイト)の製品事故情報検索システム(公式リンク)にアクセスし、「製品名」または「事業者名(Anker / アンカー)」で検索します。
- 「製品の種類」→「モバイルバッテリー」または「蓄電池」を選択
- 「事業者名」欄に「Anker」または「アンカー」と入力
- 検索結果に自分の型番が含まれていないか確認
検索結果が0件であれば、NITEへの重大事故報告はないことを意味します(ただし軽微な不具合は掲載対象外)。
NITEに情報がない場合でも、Ankerの社内データベースに不具合報告が蓄積されているケースがあります。以下の方法で問い合わせると、担当者が型番ごとの最新状況を案内してくれます。
- チャット(最速):Anker公式サポートページのチャットアイコンから(平日10時〜18時が繋がりやすい)
- 電話:0120-085-165(平日10:00〜18:00 / 土曜10:00〜17:00)
- メール:公式サポートページの問い合わせフォームから
問い合わせ時に伝えると対応がスムーズな情報:①型番(Model番号)、②購入年月、③購入先(Amazon・楽天・Anker公式等)、④症状の具体的な説明。
「対象外」と確認できた場合:安心して使用継続できますが、定期的に外観チェック(膨張・変色・異臭の有無)を行いましょう。
「対象」と判明した場合:直ちに使用を中止し、次のH2④の手順に従って返金・交換手続きを進めてください。
④対象だった場合——返金・交換の手続きと流れ
Ankerの標準的な回収・交換フロー
膨張・発熱・異臭がある場合は即時使用停止。可燃物のそばに置かず、屋外や不燃性の容器(缶など)に入れて保管します。
電話またはチャットで型番・症状を伝えます。担当者から「回収キット送付」「配送伝票の発行」「返金手続き」のいずれかが案内されます。
Ankerが自主回収を実施している案件では、通常は着払い伝票が提供されます。自主回収案件でない場合は元払いになるケースもあるため、事前に確認しましょう。
到着後、Ankerの検品を経て代替品または返金が処理されます。返金の場合は購入方法(Amazon・楽天・Anker直販)によって振込先の案内が異なります。
Anker経由ではなく購入先(Amazon・楽天)経由で返品する場合
Amazonや楽天などのプラットフォームで購入した場合、各プラットフォームの返品ポリシーを利用できる期間内であれば購入先へ直接返品できます。ただし自主回収案件はメーカー経由での手続きが確実で、対象機種かどうかの判断もAnkerサポートが行います。まずAnkerに連絡することを推奨します。
消費者庁・国民生活センターへの申告ルート
メーカーとの交渉がうまくいかない場合や、事故が発生した場合は以下に相談できます。
| 機関 | 電話 | 対応内容 |
|---|---|---|
| 消費者庁 消費者ホットライン | 188(いやや) | 購入トラブル全般の相談・最寄りの相談窓口紹介 |
| 国民生活センター | 03-3446-1623 | 製品トラブル・返金交渉のアドバイス |
| NITE 事故報告受付 | 03-3481-1920 | 製品事故(発火・負傷等)の報告・情報提供 |
⑤今すぐ使用をやめるべき症状チェックリスト
リコール対象かどうかに関わらず、以下の症状が出ているモバイルバッテリーは直ちに使用を中止してください。リチウムイオン電池の劣化・損傷は発火・爆発のリスクがあります。
- 本体がふくらんでいる・変形している(膨張)
- 充電中・使用中に異常に熱くなる(端末・周囲も含む)
- 焦げ臭い・酸っぱい臭いがする
- 液体が漏れている・べたつく
- 充電しているのにバッテリー残量が全く増えない・すぐ0%になる
- 本体にひびや亀裂が入っている
- 使用中に「パチッ」などの異音がする
膨張バッテリーの緊急対処ステップ
- すぐにケーブルを抜き、充電・使用を中止する
- 可燃物(紙・布・木材など)から離れた場所(床の上など)に置く — 棚・引き出しの中はNG
- バッテリーを押したり、穴を開けたり、冷凍庫に入れたりしない — これらは危険を増大させます
- 膨張が激しいときは屋外の不燃性容器(金属製の缶など)に移す
- そのままAnkerサポートに連絡する(電話が最速:0120-085-165)
- 発煙・発火した場合は迷わず119番通報する
膨張したリチウムイオン電池は内部でガスが発生している状態です。この状態での使用継続・充電は発火リスクが大幅に高まります。Ankerの保証期間内であれば無償交換対象になることがほとんどなので、早めにサポートへ連絡してください。
膨張バッテリーの正しい廃棄方法
膨張・破損したバッテリーは、通常の不燃ゴミや燃えないゴミとして捨てることができません。正しい廃棄方法は以下のとおりです。
- 家電量販店(ヨドバシ・ビックカメラ・エディオン等)の回収ボックス:多くの店舗に小型電子機器の回収ボックスがあります。ただし膨張・損傷品は受け付けていない店舗もあるため、事前に電話確認を。
- JBRC(一般社団法人JBRC)の回収協力店:ニカド電池・リチウムイオン電池などの回収を行う業界団体。JBRC加盟メーカーの製品が対象(Ankerは会員)。協力店一覧はJBRC公式サイトで検索可能。
- 自治体の特定品目回収窓口:市区町村によって対応が異なります。膨張・損傷品は危険物扱いになる場合があるため、自治体の環境担当窓口に事前相談してください。
- Ankerサポートに相談:自主回収案件として認定された場合、廃棄も含めてAnkerが対応するケースがあります。
⑥Ankerモバイルバッテリーの安全性と、リコールリスクを下げる選び方
PSEマーク・信頼できる購入先の確認ポイント
リコールや不具合リスクを最小化するうえで、購入時の確認が最も重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。
| 確認項目 | 確認方法 | OKの目安 |
|---|---|---|
| PSEマーク | 製品パッケージ・本体表示 | ひし形または丸型の「PSE」マークがある |
| 販売元 | Amazon商品ページの「販売元」欄 | 「AnkerDirect」または「Anker Japan」が販売・発送 |
| 容量表示 | 商品ページ・本体ラベル | Wh(ワット時)表示があれば正規品の可能性高 |
| 保証 | Anker公式サポートページ | 18ヶ月保証の適用を受けるにはAnker公式・正規販売店で購入 |
| 危険サイン | 価格・販売元 | 市場の7割以下の異常な低価格・出所不明の出品者は並行輸入品の可能性 |
PSEマークは経済産業省が定める「電気用品安全法(PSE法)」に基づき、第三者機関による安全試験を通過した製品にのみ表示が許可されます(出典:経済産業省「電気用品安全法の概要」)。並行輸入品や非正規品にはこのマークがなく、発火・漏液などのリスクが高まるうえ、保証も適用外となります。
Ankerが業界内で安全性を維持している背景
Ankerは自社の品質管理体制について、IEC(国際電気標準会議)規格への準拠や複数の第三者安全試験機関(UL・TÜV等)との連携を公式サイトで案内しています(出典:Anker公式「品質への取り組み」ページ)。ただしこれはあくまでメーカー側の公表内容であり、製品の安全性を100%保証するものではありません。
重要なのは、購入後の定期点検です。Ankerを含むいかなるブランドのモバイルバッテリーでも、以下の使い方は劣化・発火リスクを高めます。
- 高温の場所(車内・直射日光のあたる窓際など)に長時間放置する
- 100%満充電のまま長期間保管する(50〜80%が保管推奨)
- 落下・強い衝撃を与えた後そのまま使い続ける
- 充電しながら大電力の機器(タブレット + ゲームプレイ等)に給電し続ける
- 純正・認証ケーブル以外の粗悪ケーブルで充電する
⑦よくある質問
今すぐ確認すること——チェックと連絡先まとめ
「Ankerのモバイルバッテリーがリコールかどうか確認したい」と思ったら、次の順番で動くのが最も確実です。
- 本体の型番(Model番号)を確認する——裏面または取扱説明書
- NITEの事故情報データベースで「Anker」「モバイルバッテリー」で検索する
- 症状がある場合はすぐにAnkerサポートへ連絡する——電話:0120-085-165(平日10〜18時、土10〜17時)
- 膨張・発熱・異臭がある場合は即使用中止・可燃物から離す
- 発火・負傷が起きた場合は119番・消費者庁ホットライン(188)へ
・消費者庁 注意喚起・リコール情報:caa.go.jp
・経済産業省 PSE法(電気用品安全法):meti.go.jp
・国土交通省 リチウム電池の航空輸送:mlit.go.jp
・JBRC 電池リサイクル協力店検索:jbrc.com
本記事は2026年5月時点の公開情報をもとに作成しています。リコール・自主回収情報は随時更新されるため、最新情報は消費者庁・NITE・Anker公式サポートにてご確認ください。本記事の情報をもとにした判断による損害について、当サイトは責任を負いかねます。


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